色付き始めた稲穂の上を、赤とんぼが舞っています。
蝉時雨も、刻々と声色を変えていき、秋を感じさせながらも、まだまだ蒸し暑い午後です。
そんなエオの谷、お客さまがひけてから、珍しくピアノの音色。
ポロンポロン〜、美しくというよりはたどたどしく…。
帰省中のエオの谷の次男坊が、思い出したようにピアノの前に座っていました。
椅子の上にあぐらをかいて、楽譜とにらめっこ(^w^)
幼少期に数年だけ習っていたピアノ…。
そういえばあの頃、次男坊は真面目に練習するお兄ちゃんとは違う雰囲気で、楽しそうにピアノの前に座っていたなぁ…。
気が向いた時に、ちょこんとピアノと向き合い、なんだか自分だけの世界を作っていた気がします。
「Mくんは、ピアノが好きそうね。」
tearの友人だったピアノの先生が期待したものの、習い始めたらビックリ(@_@)
楽譜が読めないのです(笑)というか覚えないのです…。
それでも一応、少しずつ進んでいるので、先生におまかせしていたのですが…。
数年たった頃、先生が困ったようにtearに視線を向けました。
「あのね…実は、Mくん、未だに楽譜をあまり読めないみたいなの…(汗)。」
「え〜(*゜Q゜*)」
練習は不真面目だったけど、発表会もこなしていたし…。
え〜?!
「どうやって進めてるの?」
「新譜になった時、一度お手本で私が弾くのよ。その時、手の形と音を覚えているみたい…。」
なんと!!ある意味スゴいじゃん(^_^;)
それで、数年乗り切ったなんて…。
先生は汗!汗!
面白いものですよね…。
そんなパターンもあるんですから…。
—みんなちがって、みんないいー
金子みすゞさんの一節ですが…。
エオの谷の始まりの言葉でもあります(o^−^o)
エオの谷は、そんな個性的な息子からも始まっていたのかも(^o^)!
その次男坊も二十歳になります。
今も気ままにピアノの前に座り…。
「これ、なんて読むんじゃあ〜(`Δ´)」
いやいや、そこは怒るとこじゃなくて…(笑)
それでも、なんだか好きなんでしょうね、ピアノ。
好きに理屈なんてないですもんね!
そして、上手い下手でもない!
そんな姿が楽しい午後でした。
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