「ワンワンワンワン、ワォーンワン…」
吠えるトーンから、来訪者があることがわかります。
誰だろう…と外に出たneoは、部屋に帰って来ず、tearを呼びもしません…。
通常、お客さまなら呼びにもどるので、まぁいいか…と、中のことをしていました。
少し経ってクラブハウスに戻ったneoは、
「前にも来たことがあるおじいちゃんだったよ。」と。
「ちょっと馬を見に来たんだって。」
もう帰ったよと言うneoに、ただ頷いたのです。
近所に住むおじいちゃんやおばあちゃんが、馬を見に立ち寄るのはめずらしいことでもなかったので、気にも止めずにいたのですが…。
「実はね…」と、neo。
「顔を見たらtearも知ってる人だよ。家でテレビを見てても地震のことばっかりで、気分が重くなって馬を見に来たんだって…。やっぱり馬はいい…って言って帰っていったよ。」
そうだったんだ…。
おじいちゃんのお顔を見て、そばにいたかったなと、ちょっぴり思ったtearでした。
でもきっと、おじいちゃんはneoと少し言葉を交わし、馬を眺めて、穏やかに帰っていかれたのでしょう。
エオの谷がここにあること、馬たちがここにいること…その当たり前を守っていかなければ、と思った午後でした。
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