2016年4月22日金曜日

迷いなき思い

木々の新芽が日に日に大きくなり、山の色を変えていく季節。
朝夕に谷風を頬に感じながら、息づく山をぼぉ〜っと見ているのが好きだったりします。

昨日と今日は、違っていて、また明日も変わってゆく…
どんな時もこの地球(ほし)は鼓動し、山々は呼吸する…
脈々と命は受け継がれ、淡々と時は流れていく…

とても当たり前でとても不思議。

先日、素敵な青年に出会いました。
「ずっと一歩が踏み出せずにいたけれど、思い切って踏み出してみたんです。」
新しい一歩を踏み出した途端、面白くて楽しくてワクワクすることだらけになってきた、と少し興奮気味に話す青年のきらきらした瞳が、とても印象的でした^_^

その彼に聞かれるがままに、ただただ馬バカな話をひとしきりした後、
「そんなに直感のままに突っ走っていて、迷うこととか、躓くこととかないんですか?」
真っ当な素朴な疑問をぶつけられたのでした。

「うーん…躓くことねぇ…あるのかもあったのかもしれないけれど、あんまり気にしてないのかな…気にならないのかな…気付かなかったのかな(笑) ま、迷いはないかもね…かなりバカだから(笑)」

まあ、そんな会話は人生の方向性についてのチビっとマジメな会話でもあったのですが。
大きいことも小さいことも、迷いなき思いって、面白い結果に繋がる気がしています。
迷いがないって、ある意味単純で、純粋でってことなのかなと思うのですが。

今日も四つ葉のクローバーを見つけたTearですが…
四つ葉のクローバーは、探している時は、意外に見つからないものです。
探しているということは、不確かだということであり、迷いがあるということでもあるような…
そんなことを考えながら、いつものように迷いなく、曇りなく草むらに踏み込んでみたのですが、なるほど、やっぱりそこには、ちゃんとありました(笑)

面白いものです。

迷いがないことは本当に面白いのです。
これと同じようなことが、以前にもありました。

ある牧場で、
「鹿の角は春先にポロっと落ちて、また新しい角が生えてくるんだよ。それが毎年繰り返されるんだ。だから、春、牧草地にトラクターを入れると、立派な角を見つけることがあるんだよ。鹿の角が欲しかったら、探してごらん。運が良ければ見つけられるかもしれないよ。」

そんな話を聞いて、単純に純粋に、鹿の角が欲しいと思った息子(当時小学生だったかな)。
「鹿の角探してくる!」
と、なんの疑いもなく駆け出して行ったのでした。
もう20年もそこに住んでいる牧場主さんが、「運が良ければ」と言ったのに、息子には「牧草地には鹿の角がある」としか聞こえていなかったのでしょう。
見つかるといいけど、と反対の意味で疑いなしなTearのところに、10分も経たずに戻ってきた息子の手には、立派な鹿の角が握られていたのでした。

え〜???

運がいいの?
それとも、ゴロゴロ落ちてるの?
と疑いながら期待しながら、牧草地に向かったTearとNeo。
その目に映ったのは…
ただただ広がる牧草の海。
ゴロゴロ…そんなわけあるはずがない光景でした。

はぁ???

やっぱり、運が良かったんだ!
凄いなぁ〜
と思っていたら、
次の日、またもや、
「鹿の角拾ってくる!」
と駆け出していく息子。

まさか…
運がいいも2日連続は無理でしょ(笑)
思わず、笑っていたら、

「またあったよ〜!」
笑顔の息子。
それも、ものの5分…。

あり得ん!
あり得んことは、それから一週間続いたのでした(驚)

ねっ!
迷いがないって面白いでしょ⁈

これはほんとのほんとのお話です。

0 件のコメント:

コメントを投稿