いつもの場所にいつもの光景がない。
当たり前だったことが当たり前でなくなってしまう。
何度経験しても、馴染むものではありません。
クラブハウスの扉を開けて、外に出るとき、何気なく目をやるのがボコの小屋です。
そして、そこには当たり前にボコがいて…
それが普通で目に馴染んだ光景でした。
でも、今そこにボコがいない…
2月3日節分の朝に…
ボコは亡くなりました。
老齢だったとはいえ、本当に本当に突然で、あまりにあっけなくて…
ただただ驚くことしかできませんでした。
いつもボコがそうしていたように、揃えた前足にちょこんと顎をのせて、静かに息をひきとっていたのです。
ボコは、エオの谷の看板犬でした。
番犬という主要ポストをきっちりとこなし、それと同時に、赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんまで、どんなお客さまとも仲良くできてしまう、エオの谷にはなくてはならない存在だったのです。
子ども達の笑顔の真ん中にいつもボコがいました。
今にもパタンと倒れそうなヨチヨチ歩きの赤ちゃんが、ボコに倒れかかってきた時も、じっとそっとそこにいて、あったかふわふわ毛布のように受け止めていました。
2月2日の夜も、いつもと変わらずにご飯をぺろりと食べ、いつものように私を見上げていた瞳が忘れられません。
ボコ…
いっぱいいっぱいありがとう。
ボコ…
君の姿はもうそこにはないけれど、エオの谷にやっぱり君はいるんだよね。
ボコ…
君が繋いでくれたみんなの笑顔、ずっとずっと大切にするね。
ほんとにほんとに、ありがとう…
仲良しだった風(先代のフウ)と空(クウ)、アリスにお空で会えますように…
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