
その小さな輝きは、7日間で途絶えてしまったけれど、今、消えることのない輝きとなって心の中で生き続けている。
母馬ピンキーは、本当にたくさんの人から愛された素敵な温かな馬だった。
その忘れ形見のレイもまた、たくさんの人からめいっぱいの愛を受けて過ごした日々だった。
レイにエールを送り続けてくれたエオ仲間、そしてレイが命を繋ぐことができたら体が不自由でも、家に引き取ってもいいと言ってくれた友人…どれだけの人たちに支えられた7日間だっただろう…。
あの時のみんなの思いは、きっとレイに届いていたと信じているし、neoとtearも決して忘れない。
素敵な人々に囲まれて、レイは精一杯生きたのだ。
確かにレイは、ここにいた。
そして、今も多くの人の心の中にいる…。
レイの最後の時は、とても静かにやってきた…。
慌ただしさで幕開けたゴールデンウイークの中日(なかび)。
日曜日だったにもかかわらず、なぜだかぽっかりと空いた1日。
レイとゆっくり過ごそうかな…と思っていたところへ、一本の電話が入ったのだ。
馬に乗りたいという予約の電話だった。
レイも随分弱っていたし、一瞬…今日は断ろうかな…と思ったのだが、電話の声がなんだか印象的で、やっぱり受けようと思ったのを覚えている。
初めてエオの谷を訪れた、可愛い女の子連れのお母さんだった。
その親子が到着する直前、ミルクをあげたレイはとても安らかで…。
もう永くはないんだな…と直感的に感じられた。
少女とお母さんは、笑顔いっぱいで馬に乗り、neotearと話が弾んでいた。
その時、はしゃぐ少女の瞳の奥に、なぜだかレイの気配を感じた気がした。
neoも何かを感じたのだろう。
すっと席を外し、レイのもとへと走る。
それから何分も経たずに、静かに帰ってきたneoを見た時、あぁ…心の中で呟いていた。
レイは静かに息を引き取っていたそうだ。
まるでneotearを、お客さまから引き離してはならないと気を使ったように…。
それはレイからのメッセージだったのかもしれない…その時の少女のお母さんは、今、エオ仲間となり、本当にエオの谷を必要としてくれている…。
レイはピンキーに負けない、エオの谷に絶対なくてはならない馬だったと…今…確信を持って言いたい。
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