さて、クローバーのお話の続きを^_^
とても賢く人懐っこく育ったクローバー。
ひとつだけ難点をいえば、かなり敏感な怖がりさんなんです。
馬は本来敏感で怖がりな動物なので、全く馬らしいと言えば馬らしいだけなのですが、母馬のハートが馬らしくなく大胆不敵なだけに、敏感さが際立つ感じはありました。
でも、それはまわりの環境に対してで、人に対しては、本当に人懐っこい馬なのです。
今振り返って、クローバーが本当に凄かったと思うのは、生まれて8ヶ月目めに、もう他の馬と一緒に、学校訪問をこなしたことでした。
その時は、障害児学級の子ども達とのセッションだったのですが、他の馬が子ども達を乗せている間、クローバーはじっと木に繋がれ、ブラッシングしてもらっていたのです。
あどけないクローバーは、子ども達にも先生方にも、とても可愛がっていただきました。
仔馬のころから、そんな風だったので、エオの谷でも、子ども達に好かれ、子どもキャンプの時は、裸馬で子ども達を乗せ、ゲームに興じたりしたものです。
そんなある日、ひとりのエオ仲間が、
「一度乗せてもらったクローバーが忘れられないんです。」と。
そのあまりに真剣な潤んだ瞳に、とても感動したのをよく覚えています。
クローバーのことをこんなにも思ってくれる人が現れたんだ…
それは、とてもとても嬉しい、でも、ちょっぴり不思議な感覚でした。
きっとそれは、クローバーがそれまで大切に大切に育てた、我が子のような存在だったからかもしれません。
2015年7月9日木曜日
2015年7月8日水曜日
ホタルの光
「今日は雨になってしまいましたのぉ。これでは馬には乗れませんのぉ。」
しとしと降り続ける雨を見つめながら、公誉さんの口から残念そうな言葉がこぼれました。
七夕の午後でした。 「でも、夕べのホタルはすごかった。こっちにもこっちにも、あんなのは生まれて初めてです。この年になっても幸せなことに、生まれて初めてにちょこちょこ出会うんですのぉ。」
公誉さんは、もうすぐ89才になるエオ仲間の最高齢者です。
去年、たくさんのホタルが見たいと、わざわざホタルまつりが毎年行われる川へ行った公誉さん。
シーズンの終わり頃だったこともあり、5〜6匹しか見られなかったと残念がっていました。
あまりにしょんぼりしている公誉さんを見て、どうしてもホタルを見せてあげたいと、Neoとふたり、祈り続けていたのです。
エオの谷に、今年もホタルが現れてくれますように…と。
そして、七夕の前の夜…
公誉さんと大切な友Laramieを乗せた馬が暗闇を歩き始めました。
まさにその日は、ホタルの好む少し蒸し暑い曇り空の夜。
お願い!今年も現れて!
祈るようなNeoとTearとともに馬たちが歩くその林道は、願い通り、ホタルの光に包まれていたのです。
「これがヒメボタルですか…」
暗闇の馬上で少し緊張しながら、公誉さんが呟いていました。
「ホタルを見に行くというから、川へ行くものとばかり思っていましたが、山なんですのぉ。」
ヒメボタルは陸地に生息する小さな小さなホタルなんです。
それゆえ、見逃されていることも多いのかもしれません。
「昔から、ほーたる来い、ほーたる来い言うんは川におるんよ。」
「だから、川におるんかと思うとったんですよ。ホタルがたくさんおる言うから、川から湧いてくるんかと思うたら、なんとなんとここは森におるんじゃけん。あれは森ボタルいうんですかのぉ。ふしぎなんですよぉ。山の中におるんわ。あれは、エオの谷ボタルとちがうんね(笑)。」
うまいこと言うなぁ…(笑)
公誉さんの言葉は、いつもユーモアがあって、笑いがたえません。
「私も長い月日を生きてきましたけんのぉ。」
そして、Laramieに目をやり、しみじみと・・・
「良き友にも巡り会えました。」
もうすぐ、8月6日です。
70年前のその日、公誉さんのご家族は全員、一瞬のうちに灰となってしまわれたそうです。
「今年はその時のことを、話してくれと言われとるんです。」
公誉さんの話す一言一言に重みを感じながら、ただただ聞き入っていました。
そして、Tearたちには想像もつかない、悲しみと悔しさを胸に、時を重ねてこられただろう公誉さんの笑顔に、命の重さを感じずにはいられませんでした。
もう二度とそんな悲しみの時が繰り返されませんように…
公誉さんの思いが多くの人に届きますように…
今の公誉さんの笑顔が、ずっと、素敵なホタルの光に包まれていますように…
そして、公誉さんの大好きな馬たちが、少しでも心を癒してくれますように…
ただただ祈った午後でした。
しとしと降り続ける雨を見つめながら、公誉さんの口から残念そうな言葉がこぼれました。
七夕の午後でした。 「でも、夕べのホタルはすごかった。こっちにもこっちにも、あんなのは生まれて初めてです。この年になっても幸せなことに、生まれて初めてにちょこちょこ出会うんですのぉ。」
公誉さんは、もうすぐ89才になるエオ仲間の最高齢者です。
去年、たくさんのホタルが見たいと、わざわざホタルまつりが毎年行われる川へ行った公誉さん。
シーズンの終わり頃だったこともあり、5〜6匹しか見られなかったと残念がっていました。
あまりにしょんぼりしている公誉さんを見て、どうしてもホタルを見せてあげたいと、Neoとふたり、祈り続けていたのです。
エオの谷に、今年もホタルが現れてくれますように…と。
そして、七夕の前の夜…
公誉さんと大切な友Laramieを乗せた馬が暗闇を歩き始めました。
まさにその日は、ホタルの好む少し蒸し暑い曇り空の夜。
お願い!今年も現れて!
祈るようなNeoとTearとともに馬たちが歩くその林道は、願い通り、ホタルの光に包まれていたのです。
「これがヒメボタルですか…」
暗闇の馬上で少し緊張しながら、公誉さんが呟いていました。
「ホタルを見に行くというから、川へ行くものとばかり思っていましたが、山なんですのぉ。」
ヒメボタルは陸地に生息する小さな小さなホタルなんです。
それゆえ、見逃されていることも多いのかもしれません。
「昔から、ほーたる来い、ほーたる来い言うんは川におるんよ。」
「だから、川におるんかと思うとったんですよ。ホタルがたくさんおる言うから、川から湧いてくるんかと思うたら、なんとなんとここは森におるんじゃけん。あれは森ボタルいうんですかのぉ。ふしぎなんですよぉ。山の中におるんわ。あれは、エオの谷ボタルとちがうんね(笑)。」
うまいこと言うなぁ…(笑)
公誉さんの言葉は、いつもユーモアがあって、笑いがたえません。
「私も長い月日を生きてきましたけんのぉ。」
そして、Laramieに目をやり、しみじみと・・・
「良き友にも巡り会えました。」
もうすぐ、8月6日です。
70年前のその日、公誉さんのご家族は全員、一瞬のうちに灰となってしまわれたそうです。
「今年はその時のことを、話してくれと言われとるんです。」
公誉さんの話す一言一言に重みを感じながら、ただただ聞き入っていました。
そして、Tearたちには想像もつかない、悲しみと悔しさを胸に、時を重ねてこられただろう公誉さんの笑顔に、命の重さを感じずにはいられませんでした。
もう二度とそんな悲しみの時が繰り返されませんように…
公誉さんの思いが多くの人に届きますように…
今の公誉さんの笑顔が、ずっと、素敵なホタルの光に包まれていますように…
そして、公誉さんの大好きな馬たちが、少しでも心を癒してくれますように…
ただただ祈った午後でした。
2015年7月6日月曜日
クローバーという馬 2
生まれた時から特別な感じだったクローバーですが、初めての仔馬育ては、ワクワクがいっぱいでした。
昔から人の子育てで、一姫二太郎とはよく言ったもんで、仔馬育ても初めては姫がやっぱりよかったかな(笑)
結局、クローバーの後の仔馬達は男の子ばかりになってしまったのですが、クローバーの子育てがどれほど易しくクローバーがどれほど素直で優しかったのかを思い知らされました。
クローバーはTear達にちょうどいいくらい仔馬らしくやんちゃで、とても賢く、仔馬の素晴らしさを存分に教え味わわせてくれました。
そして、NeoとTearの第一子とも言えるクローバーは、馬に厳しすぎるNeoの意識改革にはもってこいの存在でした。
だって、初めての仔馬がNeoにとっては、可愛くて可愛くてしかたなかったんですから(笑)
それはもう、まさに姫を育てるように、蝶よ花よな感じで育てたのです。
そんなに可愛がっていたら、他の人を乗せることをNeoが許さないんじゃないかと真剣に心配したほどでした(笑)
そんな風に愛情いっぱいに育ったクローバーは、感情豊かにまっすぐに大きくなってくれました。
そして、そのクローバーの未来には素敵なパートナー達と出会いが待っていたのです。
昔から人の子育てで、一姫二太郎とはよく言ったもんで、仔馬育ても初めては姫がやっぱりよかったかな(笑)
結局、クローバーの後の仔馬達は男の子ばかりになってしまったのですが、クローバーの子育てがどれほど易しくクローバーがどれほど素直で優しかったのかを思い知らされました。
クローバーはTear達にちょうどいいくらい仔馬らしくやんちゃで、とても賢く、仔馬の素晴らしさを存分に教え味わわせてくれました。
そして、NeoとTearの第一子とも言えるクローバーは、馬に厳しすぎるNeoの意識改革にはもってこいの存在でした。
だって、初めての仔馬がNeoにとっては、可愛くて可愛くてしかたなかったんですから(笑)
それはもう、まさに姫を育てるように、蝶よ花よな感じで育てたのです。
そんなに可愛がっていたら、他の人を乗せることをNeoが許さないんじゃないかと真剣に心配したほどでした(笑)
そんな風に愛情いっぱいに育ったクローバーは、感情豊かにまっすぐに大きくなってくれました。
そして、そのクローバーの未来には素敵なパートナー達と出会いが待っていたのです。
2015年7月3日金曜日
クローバーという馬 1
さて、今日は馬の「クローバー」のお話を。
エオの谷には、エオの谷と同い年の「クローバー」という馬がいます。
エオの谷が始まる少し前の4月1日エイプリルフールに、ポコっとハートのお腹から生まれたある意味奇跡の子。
どうして奇跡なのかというと、NeoとTearがその前の年に連れて帰ったのは、仔馬(2才)のハートだったからなんです。
仔馬と思っていたハートが翌年に仔馬を産むなんて…
誰もが想像しないことでした。
そんなビックリな状態で生まれたクローバーの名付け親は、実は地元美土里小学校の子どもたちなんです。
クローバーが生まれてまもなく、エオの谷はここ美土里町で始まったので、地元小学校に名付け親になってもらおうと思ったのでした。
小学校では、全校生で投票が行われ、その第1位が「クローバー」だったわけですが、その理由は・・・
①ハートの子どもだから、トランプのハートとクローバーで、クローバー。
②春生まれだから四つ葉のクローバーのように幸せを運んできて欲しいからクローバー。
ユーモアもあり、大真面目でもあり、NeoもTearも、すぐにその名前が気に入ったのでした^_^
そんなクローバーのお話をちょっぴりしてみたいと思います。
エオの谷には、エオの谷と同い年の「クローバー」という馬がいます。
エオの谷が始まる少し前の4月1日エイプリルフールに、ポコっとハートのお腹から生まれたある意味奇跡の子。
どうして奇跡なのかというと、NeoとTearがその前の年に連れて帰ったのは、仔馬(2才)のハートだったからなんです。
仔馬と思っていたハートが翌年に仔馬を産むなんて…
誰もが想像しないことでした。
そんなビックリな状態で生まれたクローバーの名付け親は、実は地元美土里小学校の子どもたちなんです。
クローバーが生まれてまもなく、エオの谷はここ美土里町で始まったので、地元小学校に名付け親になってもらおうと思ったのでした。
小学校では、全校生で投票が行われ、その第1位が「クローバー」だったわけですが、その理由は・・・
①ハートの子どもだから、トランプのハートとクローバーで、クローバー。
②春生まれだから四つ葉のクローバーのように幸せを運んできて欲しいからクローバー。
ユーモアもあり、大真面目でもあり、NeoもTearも、すぐにその名前が気に入ったのでした^_^
そんなクローバーのお話をちょっぴりしてみたいと思います。
2015年7月2日木曜日
クローバー
「何かの時」にふと、群生しているクローバーに目が止まります。
そんな時は、引き込まれるようにある一点に目が行き、そして、その一点に手を触れると、そこに四つ葉のクローバーがあるのです。
「Tearがよく四つ葉のクローバーを見つけるから、お客さんが、四つ葉のクローバー探していたよ。でも、見つからなかったみたいだけど。」
とNeo。 「四つ葉のクローバーは、あるところを探さないと闇雲にはなかなか見つからないと思うよ。」というTearに、 「あるところって…。それが普通わからないから、みんな探すんでしょ?」とNeo。 うーん…そういうことでもないんだけどなぁ…。
実は、「何かの時」って、初めに書いたのは、今日、四つ葉のクローバーがあるといいなと思った時なんです。
大切な日だったり、そういう気分の日だったり、大切な人に会う日だったり^_^
たまたま今週は、そんな日が続きました。
月曜日は「エオ仲間の大切な日」で、昨日の水曜日は「エオの谷の新たな一歩の日」、そして今日木曜日は「大切な友人に会う日」。そして、その度に、そこに四つ葉のクローバーはあるのです。
それって、四つ葉のクローバーが群生しているの?とよく聞かれますが、そんなことではないんです。
だって、Neoは見つけたことがないんですから(笑)
これって、Tearの特技なのかな(笑)
そんな四つ葉のクローバーには、そのひと葉ごとに意味があると言われています。
ひと葉ごとに誠実、希望、愛情、そして4枚目のひと葉は持つ人に幸運をもたらすのだそうです。
いつもタイミングよく、Tearを呼んでくれるクローバーに感謝な日々です^_^
そんな時は、引き込まれるようにある一点に目が行き、そして、その一点に手を触れると、そこに四つ葉のクローバーがあるのです。
「Tearがよく四つ葉のクローバーを見つけるから、お客さんが、四つ葉のクローバー探していたよ。でも、見つからなかったみたいだけど。」
とNeo。 「四つ葉のクローバーは、あるところを探さないと闇雲にはなかなか見つからないと思うよ。」というTearに、 「あるところって…。それが普通わからないから、みんな探すんでしょ?」とNeo。 うーん…そういうことでもないんだけどなぁ…。
実は、「何かの時」って、初めに書いたのは、今日、四つ葉のクローバーがあるといいなと思った時なんです。
大切な日だったり、そういう気分の日だったり、大切な人に会う日だったり^_^
たまたま今週は、そんな日が続きました。
月曜日は「エオ仲間の大切な日」で、昨日の水曜日は「エオの谷の新たな一歩の日」、そして今日木曜日は「大切な友人に会う日」。そして、その度に、そこに四つ葉のクローバーはあるのです。
それって、四つ葉のクローバーが群生しているの?とよく聞かれますが、そんなことではないんです。
だって、Neoは見つけたことがないんですから(笑)
これって、Tearの特技なのかな(笑)
そんな四つ葉のクローバーには、そのひと葉ごとに意味があると言われています。
ひと葉ごとに誠実、希望、愛情、そして4枚目のひと葉は持つ人に幸運をもたらすのだそうです。
いつもタイミングよく、Tearを呼んでくれるクローバーに感謝な日々です^_^
2015年7月1日水曜日
Day by Day
2015年7月1日・・・
ふと、気が付けば、エオの谷が生まれて10年の月日が流れていました。
毎年、7月1日はエオの谷にとって、
Birthdayなんだろうか・・・
それとも、
Independence Dayなのかな・・・
と考えたりしてしまいますが。
うーん・・・結局のところ、どちらでもありどちらでもなく、特別の日でもあり、ただの日常でもある・・・
そんな感じがエオの谷なのかなとも思います。
そして、また一歩踏み出す日なのです。
☆☆☆
もっともっとしたいよう心ゆくまで 後退りせず立ち向かえ
Day by Day 新たな世界へ
やれば何かが そこで見えるさ 次へと続く 道が現れる
MEGARYU「Day by Day」より
そんな今日、ちょっと用事があり、車で出かけた時に車内に流れていたこの曲に、
ふと心がシフトしていました。
あっ・・・
今、これかも!
今日こそ、こんな感じかも!
というわけで、エオの谷はこんな感じで、また一歩踏み出すのだと思います。
Day by Day・・・
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